大学院での給料のこととか

前回の記事で書いたように、私は外部からの奨学金をもらうことはできませんでした。といっても絶望的な状況ではありません。アメリカの大学院では自給自足できるだけの給与をもらう仕組みがいろいろとあるからです。今回はそれらについて紹介したいと思いま…

大学院出願

私もついに大学院出願という一つの山を越えて進学先の大学院を決定しました。せっかくなのでその簡単な経緯や、大学院出願の方法などについて書いてみたいと思います。学部でのアメリカ留学と比べると大学院の海外留学は人数も多いので、詳しいブログ記事な…

大学に提出する書類等

海外の大学を受験する上では幾つか日本では見慣れない書類を提出しなければいけません。それぞれについて見てみましょう。・transcript いわゆる成績表です。日本の大学受験でも要求される場合はあるかと思いますが、アメリカに提出する場合はもちろん英語版…

アメリカの大学の所得分布とか

・海外の大学に行ってみたい ・海外大学の学費に興味がある ・海外大学の所得分布を知りたい ・なぜ大学無償化が問題になっているのかを知りたい ような方向けに、有益そうな記事がついこの間the New York Timesに出版されていました。(https://www.nytimes…

英語の勉強法

英語の勉強法万人向けではない勉強法ではあるのだけれど、偏った需要があるかもしれないということで自分の高校時代の英語勉強法を解説します。 ほとんどが千円程度の安めの教材か、ネット上にあるものを利用するだけでできる勉強法なので、比較的手軽にでき…

海外大学出願に必要な事項

海外出願のために必要なもの(MIT focused version)準備する必要のある事項はMITに応募する人なら誰でも共通ですが、 文章中のコメントは理系が得意で、東大がすでに射程圏内に入っているような高校生(要は高校時代の自分と似た境遇の人達) をメインの対象…

InkScape

使えるプログラムのレパートリーを増やそうということで今度はInkScapeを練習している。 ゲーム感覚でベジェ曲線を練習できるサイトがあるので手始めはそれかな。 http://bezier.method.ac/と思ったが、ゲームが上手く動作していないようなので、チュートリ…

scipyでMetropolisアルゴリズムを書いた

matplotlibのmoviewriterを使って動画を生成しようとしている。 どうもFFmpegというのをダウンロードしないといけないらしい。色々弄った結果、三角格子状の反強磁性イジングモデルのメトロポリスアルゴリズムのムービーを作成できるようになったから満足。

長距離力が働く系の熱力学、統計力学[執筆中]

前回の記事、「水素型ポテンシャルの分配関数」(http://d.hatena.ne.jp/tomosoeoc/20150404/1428122715)では、 水素型ポテンシャルの分配関数が体積にどのように依存するかについて分析しました。 そこで、体積が小さい領域では分配関数がVの1/2乗に比例す…

水素原子型ポテンシャルの分配関数

Twitter上で友人に教えて貰った問題が面白かったので、ここに書いてみたいと思います。水素原子型のポテンシャル -1/rを考えると、 E固有値は-1/n^2に比例するので、 ナイーブに分配関数を評価すると発散してしまいます。 何故発散するのか?どのようにすれ…

グランドカノニカル分布

ふと友人から言われて勉強しなおしたので一言。グランドカノニカル分布では、確率は粒子数に対してexp(N\beta\mu)の形で線形に依存している。この時、\muの値には全くN依存性がない。 状況設定をよく把握せずにこの式を解釈しようとしたらここで引っかかって…

日記

これからはもう少し頻繁に自分の思考を記録していこうと思う。 この二年間、自分と向き合うことを放置していたつけが回ってきているような気もするから。まあ何より、あとで読み返した時に面白いだろう。

研究室

ここ一ヶ月ほどまともに研究室に行って実験をしていない。 週4日課題と戦うだけで心身ともに疲れ果てて、金曜〜土曜は実験を行う気力が残っていない事が多いのだ。 春休みを使って実験をしようとも計画していたのだが、結局風邪を引いて寝込んでしまった。 …

好みの問題

量子力学の数学的構造がよくわかったとして、頭のなかがすっきりするだけで、 計算ができるようにもならないし、実験の役にも立たない気がするけれど、 「頭のなかがすっきりするだろう」という希望だけで勉強してしまう。

双対構造と内積構造?

先ほどのPDFでもあったけれど、双対構造から内積構造を定義するためには、 そもそも実空間と双対空間との間に1対1対応がなければいけないわけだけれど、 内積が入っていない状態でどうやって1対1対応を作るのだろう?

vectorと1-formぐらいはもっと気軽に教えるべきでは?

初等的な共変ベクトルと反変ベクトルの説明を読むたびに、 「とりあえず計量に合わせて符号を付け替えれば良い」 と言った体のごまかしがなされていて、 結局計算はできるけれど実態はよくつかめないという気持ち悪い状態が続いていたのだが、 大栗先生のOCW…

量子力学の内積構造、双対構造

PDFを漁っては量子力学の数理的構造について暇を見ては考えているのだけれど、どうもよくわからない。http://www.sceng.kochi-tech.ac.jp/koban/quatuo/lib/exe/fetch.php?media=2012:kitano2.pdfオブザーバブルは「演算子」である、という言われ方をするこ…

「目指せMIT」発売

私も取材に協力したMITを紹介する本が発売されるそうです。 在学生や卒業生へのインタビューも多く充実した内容になっているので、 興味のある方は是非手にとって見てください。 http://www.amazon.co.jp/dp/4904336844/

Scipyでの計算環境のSetup

少しMIT体験記の本題とは離れますが、自分の備忘録もかねてScipyによる計算環境のSetupについてまとめておこうと思います。ScipyとはPythonをbaseにした計算用のパッケージで、フリーで提供されています。 本体となるScipy以外にも、数値計算に特化したNumpy…

MITの計算環境

MITではすべての学生に無償でMathematicaとMatlabが支給されています。 MITのアカウントを持っていれば、MIT Information and Technology Service (IS&T) のWebsiteに行き、 何回でもダウンロードできるというシステムです。 これ以外にもMicrosoft Officeな…

専攻(Major)の決定法

多くの日本の大学と異なり、MITでは入学時には専攻は決まっていません。1年目は学科に所属せずに授業等をとり、1年の終わりに自分で学科を選択します。各学科に定員は存在せず、希望学科に必ず配属されます。学科は、専攻変更届を出せば比較的簡単に変えられ…

学費の払い方:Peer transfer

今回はやや細かい話を。(この記事の情報は2013年次の筆者の経験に基づいているため、時間の経過とともに実情と乖離している可能性があります。予めご了承ください) 海外の大学に進学した際、大きな懸案事項になるのが学費です。その金額の大きさもさる…

Advanced Standing Exam (ASE)

MITの必修の授業の多くはとても基本的な内容しか扱いません。そこで、既に内容を知っている学生向けにAdvanced Standing Examという試験が提供されており、これに合格すればその科目の単位を取得することができます。ASEは年に4回(1学期開始直前、1学期の期…

General Institute Requirement (GIR)

MITの必修の授業はGeneral Institute Requirement (GIR) と呼ばれています。すべての学生は次の6つの理系授業を取らなければいけません。 18.01 Single variable calculus 18.02 Multivariable calculus 8.01 Classical mechanics 8.02 Electromagnetism 5.1…

MITの授業システム Pass or No Record P/NR

MITの特徴的なシステムの一つにPass or No Record と呼ばれるシステムが有ります。 これは、MITの一年生の一学期に受講した授業は全てPass(合格)かNo Record(記録なし)という扱いになり、A,B,Cなどの成績はつかないということです。なぜこのようなシステ…

MITでの授業のコマ数

アメリカと日本の大学の大きな違いの一つは授業数です。MITでは1学期にとる授業の種類が上記のとおり非常に少ないです。その代り、一つの授業につき講義が2〜3回あり、週合計では約3時間の授業時間があります。これは日本の一般的な授業2コマ分に相当します…

USCANJ記事紹介:MIT Campus Life

MITのキャンパスの様子についての記事をブログに書きました。よろしければどうぞ。 http://uscanj.net/blog/mit-campus/

ブログ紹介

最近他のブログプロジェクトに乗っかってMITについての記事を書いています。 (USCANJ) http://uscanj.net/blog/ MIT以外の大学の情報もいろいろと載っているので、他に興味のある方は参照してみてください。

アメリカ大学の学期システム

MITに来てから最初の学期は思いのほか他のことに気を取られてしまい、結局ブログは一度も更新しないままになってしまいました。冬休みである程度時間が取れるようになったので、この機会にいくつか記事を書いておきたいと思います。冬休みということで、今回…

海外大学体験記

自分のMITでの暮らしについて記録するブログを作ることにしました。そのきっかけはブログプロフィールのところに書いたのでそちらをお読みください。初めの記事では、このブログの記事を書く上での決意表明をしたいと思います。・アメリカの大学の「素晴らし…