アメリカ大学の学期システム

MITに来てから最初の学期は思いのほか他のことに気を取られてしまい、結局ブログは一度も更新しないままになってしまいました。冬休みである程度時間が取れるようになったので、この機会にいくつか記事を書いておきたいと思います。

冬休みということで、今回は学期制についてお話しましょう。

アメリカの多くの大学は二期制を採用しています。日本と違って学期は秋から始まるので、前期がFall semester,後期がSpring semesterになります。
一学期は3か月から4か月程度の長さです。MITの場合だと、Fall semesterは9月の初旬に始まって12月の中旬に終わり、Spring semesterは2月の初旬に始まって5月の中旬に終わります。

この学期制の特徴は、夏休みが非常に長いことです。例えば上記のMITの場合なら、6,7,8月は授業がなく、3か月間もの夏休みがあります。この自由度の大きさはアメリカの大学の一つの魅力です。小さなプロジェクトを何個も達成するもよし、腰を据えて何か勉強するもよし、旅行に明け暮れるもよし。さまざまな時間の使い方ができます。
MITでは多くの学生がこの3か月間をGoogleなどの企業でのインターンシップに充てるようです。期間が長いので、かなり本格的にその職業を体験することができます。また、MISTI(http://web.mit.edu/misti/)と呼ばれる海外でのインターンシッププログラムも非常に人気で、倍率が非常に高くなっています。(余談:MITには外国語の必修はないですが、こうしたプログラムを目指す学生は多くがMITで外国語の授業をとっています。)

冬休みは夏休みに比べると短いですが、それでも1か月半ほどの期間があるので、さまざまな活動に充てることができます。MITではこの期間はIAP(Independent Activity Period)と呼ばれ、盛りだくさんの授業や課外活動が実施されています。中には生徒主体で行われるMystery hunt(チームを組んで与えられたパズルを解いていく知的ゲーム)などもあり、学期中とは違った楽しみ方ができます。そうしたActivityの一部はMIT IAPのWebsitehttp://web.mit.edu/iap/)から確認できます。私自身は現在物理の授業とプログラミングの授業を取っており、空いた時間を研究に費やしています。

こうした自由度の高さは魅力ですが、長期休みの予定をかなり前から考えておかなければいけないのが難しい点です。とりわけ留学生の場合、帰省にあてる期間も考慮に入れなければいけないので余計に難しいです。私自身、夏休みの予定がなかなか立てられず悩んでいます。

では、今回はこの辺で。